コールポート 「ポンパドゥール夫人」
2014/10/08 (Wed)
ロココの女王、ポンパドゥール夫人が私の部屋へいらしてくれました。

イギリスはコールポート社のフィギュリンで、ブーシェの描いたポンパドゥール夫人の絵画を基にしたとても素敵な陶器のお人形です。

フランソワ・ブーシェ 「ポンパドゥール夫人の肖像」 1759年
扇を持っている所も、胸にバラをつけている所も、ちょっと靴を出した所もそっくりです。


後ろ姿
ポンパドゥール侯爵夫人は、フランス国王ルイ15世の寵姫です。平民出身ながら、美貌と知性でルイ15世を虜にし、23歳の時、寵姫となりました。素晴らしい政治的手腕の持ち主でもあり、七年戦争ではオーストリア・ロシアの2人の女帝と組んでプロイセンと対抗しました。

ポンパドゥール夫人のフィギュリンは、コールポートの「Femmes Fatales(ファム・ファタル 運命の女性)」というシリーズの一つで、他にはフランス王妃マリーアントワネット、ナポレオン皇后ジョゼフィーヌ、エマ・ハミルトン、カースルメイン夫人、ネル・グウィン、フィッツハーバート夫人、リリー・ラングトリーがあります。
エマ・ハミルトントはラファルガー海戦の英雄ネルソン提督の愛人、映画『美女ありき』でヴィヴィアン・リーがこの役を演じました。カースルメイン伯爵夫人バーバラ・パーマーは英国王チャールズ2世の寵姫、ネル・グウィンは同じくチャールズ2世の愛妾、フィッツハーバート夫人メアリー・スマイスはジョージ4世の寵姫、リリー・ラングトリーはエドワード7世(ヴィクトリア女王の息子)の愛妾です。
私はポンパドゥール夫人、アントワネット、ジョゼフィーヌ、エマ・ハミルトンしか分かりませんでした。
コールポートは英国のブランドなので、英国王の寵姫・愛妾が多いのがおもしろいです。
バラ好きの方には、レディ・エマ・ハミルトンといえば、オレンジ色のイングリッシュローズの名前として知られているでしょうか。→レディ・エマ・ハミルトン
アンティークショップ、アンティーク彩門様のサイトで、皇后ジョゼフィーヌはこちら、フィッツバート夫人をこちらで見ることができました。
バラを愛したジョゼフィーヌはいつか欲しいな…。
マリー・アントワネットは持っています。
初めて家に来てくれたフィギュリンで、アントワネットが大好きだったブルーのドレスの、とても美しいフィギュリンです。

ロココの女王2人の夢の共演。
ポンパドゥール夫人の本名はジャンヌ=アントワネット・ポワソンなので、Wアントワネットです。

マリー・アントワネットがオーストリアからフランスに輿入れする6年前にポンパドゥール夫人は亡くなり、ルイ15世の寵姫は、後にマリー・アントワネットと対立するデュ・バリー夫人となっていました。
聡明なポンパドゥール夫人がもっと長生きされていたら、マリー・アントワネットの運命も変わったのでしょうか。
母がポンパドゥール夫人にレース編みでお座布団を作ってくれました。
上の写真、アントワネットとポンパドゥール夫人の下のレース編みも母作です。


良きかな。

イギリスはコールポート社のフィギュリンで、ブーシェの描いたポンパドゥール夫人の絵画を基にしたとても素敵な陶器のお人形です。

フランソワ・ブーシェ 「ポンパドゥール夫人の肖像」 1759年
扇を持っている所も、胸にバラをつけている所も、ちょっと靴を出した所もそっくりです。


後ろ姿
ポンパドゥール侯爵夫人は、フランス国王ルイ15世の寵姫です。平民出身ながら、美貌と知性でルイ15世を虜にし、23歳の時、寵姫となりました。素晴らしい政治的手腕の持ち主でもあり、七年戦争ではオーストリア・ロシアの2人の女帝と組んでプロイセンと対抗しました。

ポンパドゥール夫人のフィギュリンは、コールポートの「Femmes Fatales(ファム・ファタル 運命の女性)」というシリーズの一つで、他にはフランス王妃マリーアントワネット、ナポレオン皇后ジョゼフィーヌ、エマ・ハミルトン、カースルメイン夫人、ネル・グウィン、フィッツハーバート夫人、リリー・ラングトリーがあります。
エマ・ハミルトントはラファルガー海戦の英雄ネルソン提督の愛人、映画『美女ありき』でヴィヴィアン・リーがこの役を演じました。カースルメイン伯爵夫人バーバラ・パーマーは英国王チャールズ2世の寵姫、ネル・グウィンは同じくチャールズ2世の愛妾、フィッツハーバート夫人メアリー・スマイスはジョージ4世の寵姫、リリー・ラングトリーはエドワード7世(ヴィクトリア女王の息子)の愛妾です。
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私はポンパドゥール夫人、アントワネット、ジョゼフィーヌ、エマ・ハミルトンしか分かりませんでした。
コールポートは英国のブランドなので、英国王の寵姫・愛妾が多いのがおもしろいです。
バラ好きの方には、レディ・エマ・ハミルトンといえば、オレンジ色のイングリッシュローズの名前として知られているでしょうか。→レディ・エマ・ハミルトン
アンティークショップ、アンティーク彩門様のサイトで、皇后ジョゼフィーヌはこちら、フィッツバート夫人をこちらで見ることができました。
バラを愛したジョゼフィーヌはいつか欲しいな…。
マリー・アントワネットは持っています。
初めて家に来てくれたフィギュリンで、アントワネットが大好きだったブルーのドレスの、とても美しいフィギュリンです。

ロココの女王2人の夢の共演。
ポンパドゥール夫人の本名はジャンヌ=アントワネット・ポワソンなので、Wアントワネットです。

マリー・アントワネットがオーストリアからフランスに輿入れする6年前にポンパドゥール夫人は亡くなり、ルイ15世の寵姫は、後にマリー・アントワネットと対立するデュ・バリー夫人となっていました。
聡明なポンパドゥール夫人がもっと長生きされていたら、マリー・アントワネットの運命も変わったのでしょうか。
母がポンパドゥール夫人にレース編みでお座布団を作ってくれました。
上の写真、アントワネットとポンパドゥール夫人の下のレース編みも母作です。


良きかな。
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ロイヤルドルトン: フィギュリン Flowers of Love series
2013/02/20 (Wed)
ロイヤルドルトンの「Flowers of Love series」という、薔薇、椿、桜草、勿忘草の4つのお花の名前のついた貴婦人のフィギュリンです。
ふんわりしたゴージャスな衣装がとても素敵です。

ロイヤルドルトン フィギュリン「ローズ」 HN3709
アクティブな感じが素敵です。この貴婦人が一番、タイトルのお花のイメージの気がします。

ロイヤルドルトン フィギュリン「椿」 HN3701
「椿姫」の夏の別荘のシーンのようです。
椿には様々な色があり、ピンクや黄色、マーブルもあります。でもどちらかというとイメージするのは赤と白。
ドレスはピンクですが、かごの中の椿は赤です。

ロイヤルドルトン フィギュリン「プリムローズ(桜草)」 HN3710
桜草なのになぜ黄色?と思ったら、西洋でプリムローズは黄色のイメージ?のようです。
関連記事:プリムローズってどんな花?

ロイヤルドルトン フィギュリン「勿忘草」 HN3700
この勿忘草が「Flowers of Love」シリーズの中で一番好きです。
勿忘草について書き始めたら長くなってしまったので、別記事で。
ふんわりしたゴージャスな衣装がとても素敵です。

ロイヤルドルトン フィギュリン「ローズ」 HN3709
アクティブな感じが素敵です。この貴婦人が一番、タイトルのお花のイメージの気がします。

ロイヤルドルトン フィギュリン「椿」 HN3701
「椿姫」の夏の別荘のシーンのようです。
椿には様々な色があり、ピンクや黄色、マーブルもあります。でもどちらかというとイメージするのは赤と白。
ドレスはピンクですが、かごの中の椿は赤です。

ロイヤルドルトン フィギュリン「プリムローズ(桜草)」 HN3710
桜草なのになぜ黄色?と思ったら、西洋でプリムローズは黄色のイメージ?のようです。
関連記事:プリムローズってどんな花?

ロイヤルドルトン フィギュリン「勿忘草」 HN3700
この勿忘草が「Flowers of Love」シリーズの中で一番好きです。
勿忘草について書き始めたら長くなってしまったので、別記事で。
リヤドロ: クリムト「ベートーヴェン・フリーズ」
2012/12/26 (Wed)
年末、あちこちでベートーヴェンの第九交響曲の「歓喜の歌」を歌たったとのニュースが流れます。
その第九交響曲をウィーン分離派の画家グスタフ・クリムトが絵画にしています。大作『ベートーヴェン・フリーズ』です。
その一場面をなんとフィギュリンにしたものがあります。
リヤドロの「CADENCE」です。

リヤドロ フィギュリン「CADENCE」
溜息…。
頭に薔薇の花冠の美しい女性。宝石のような竪琴。
『ベートーヴェン・フリーズ』の第3場面「ポエジーに慰めを見出す憧れ≪詩≫」の部分のようです。

これは…。
クリムトに失礼だけど、フィギュリンの方が素敵…のような気がする…(あくまで私の好み)。
第九交響曲というより、竪琴を持っているから、ギリシャ神話のオルフェウスの悲劇を思い出します。モローの『オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘』など。

リヤドロはクリムトの代表作『接吻』を始め、様々な作品をフィギュリンにしていますが、力作でも当然ながらやはり元の絵画の方が素敵なのです。
「CADENCE」は、限定1000体で日本未発売だそうですが、直輸入のお店では買えるようです。
…が、やはり高かったです。
一応こちらが一番安いかなあ…。
サンタさん…

その第九交響曲をウィーン分離派の画家グスタフ・クリムトが絵画にしています。大作『ベートーヴェン・フリーズ』です。
その一場面をなんとフィギュリンにしたものがあります。
リヤドロの「CADENCE」です。

リヤドロ フィギュリン「CADENCE」
溜息…。
頭に薔薇の花冠の美しい女性。宝石のような竪琴。
『ベートーヴェン・フリーズ』の第3場面「ポエジーに慰めを見出す憧れ≪詩≫」の部分のようです。

これは…。
クリムトに失礼だけど、フィギュリンの方が素敵…のような気がする…(あくまで私の好み)。
第九交響曲というより、竪琴を持っているから、ギリシャ神話のオルフェウスの悲劇を思い出します。モローの『オルフェウスの首を運ぶトラキアの娘』など。

リヤドロはクリムトの代表作『接吻』を始め、様々な作品をフィギュリンにしていますが、力作でも当然ながらやはり元の絵画の方が素敵なのです。
「CADENCE」は、限定1000体で日本未発売だそうですが、直輸入のお店では買えるようです。
…が、やはり高かったです。
一応こちらが一番安いかなあ…。
サンタさん…

