アレクサンドラ・イザベルの日記

嬉しいこと、悲しいこと、日々徒然…。

エリック・カール展

 「絵本の魔術師 エリック・カール展」

 
はらぺこあおむしはらぺこあおむし
(1989/02)
エリック=カール、もり ひさし 他

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 エリック・カールさんの代表作は『はらぺこあおむし』。原画を見ることができて大感激でした。
 上記リンクした公式サイトの一番上にあるのは、今回の美術展のためにエリックさんが特別に作ってくれた“はらぺこあおむし”の絵。“For my FRiENDS iN JAPAN”と書いてあります(大文字と小文字が入り混じっているのはわざと?おしゃれなのかしら?)
 もちろんこの原画もありました。

 エリックさんの絵の特徴は、ティシューという薄い紙をアクリルで彩色して切り抜き貼り付けるコラージュです。
 ただし『とうさんはタツノオトシゴ』だけは、紙を先にタツノオトシゴの形に切り抜いてから彩色したそうです。
 他にクレヨンも使用しています。

 原画は絵本よりも少し大きいサイズ(以前あった「くまのプーさん展」で見た原画は絵本とまったく同じサイズだった)。
 蝶の羽根のように、繊細で色鮮やかでとても綺麗でした。

 親子そろって見に来ている方も多く来ていましたが、小さな子が見るには絵の配置が高いのが気になりました。お父さんと一緒の子は肩車されて見ていましたし。でも子どもの手が届く高さにすると、絵に触られてしまうという可能性があるからなのかな。
 その分、絵本と同じように触ると音が出るパネルなどがあって(小さな子どもが触れる高さ)、虫の音やあひるのおもちゃが「グワグワッ」となる音があちことで聞こえました(最初気付かなくて、誰かの携帯がしつこく鳴っているのかと思いました)。

 グッズ売り場では、エリックさんの絵本はもちろん、さまざまな大きさの『はらぺこあおむし』のぬいぐるみやらストラップ、ボールペン、ノートなど、たくさんのグッズがあって見ていて楽しかったです。

 原画を見た絵本の数々。

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ロシア皇帝の至宝展

 いろいろきちんと書こうと思うとかえって日記は止まってしまうようです。
 簡単にでも少しずつ書いていきます。

 「ロシア皇帝の至宝展〜世界遺産クレムリンの奇跡〜」に行ってきました。 
 モスクワの誕生からロマノフ王朝まで、ロシア歴代皇帝たちの栄華を伝えるクレムリン・コレクション展です。

 モスクワ・クレムリン博物館のコレクション、宝飾品、イコンや聖書、皇帝や僧侶の衣装などが見られました。
 とにかく、とてつもなくゴージャスなのです。皇帝や僧侶の衣装、聖書が僧侶の衣装、宝石がたくさん散りばめられています。僧正の衣装には細かい真珠が散りばめられ、皇帝の衣装には豪華なオコジョの毛皮が縁取っていてました。聖書もその衣装に負けないほど豪華。大きなエメラルド、ルビー、サファイア、ダイヤモンドなど、形を整えないまま、おしげもなく取り付けられていました。
 どれほどの価値があるのか、想像もつきません。
 個人的には、銀に、宝飾は青いサファイアだけの(でも大きかった)、清楚な十字架が美しいと思いました。

クレムリンのイコン


 たくさんのイコンも来ていました。
 宝飾をつけた豪華なものもありましたが、こちらは素朴で、静謐な信仰があり、心を打たれました。

 メインはニコライ2世とその家族のために作られた、ファベルジェ制作の宝飾品「インペリアル・イースター・エッグ」。
 金の円屋根を頂いた卵の装飾は、ウスペンスキー大聖堂の建築物に由来していて、赤金製の台は、クレムリンのふたつの塔を再現したものだそうで、オルゴールになっているそうです。
 あまりに精巧で美しいこのエッグは、もし市場に出回るとしたら、数億〜十億はするという高価なものです。

 多くのものがとてつもなく高価で感覚が麻痺してしまうのですが、この素晴らしい宝飾の多くが、ただ権勢や富を見せ付けるだけでなく、“愛”があるのが特徴でした。
 イコンや聖書には“神への愛”、ニコライ2世が家族に送ったイースター・エッグには“家族への愛”。
 私がもし大泥棒だったとしても盗めないような、おかしがたさのある品々でした。

クレムリンエッグ


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迷宮美術館「パリに咲いた女たち」

 過去日記。

 2月9日にNHKで放送された『迷宮美術館』の「パリに咲いた女たち」が、おもしろかったです。

パリで活躍した女流画家の特集。19世紀印象派誕生に加わったベルト・モリゾ。そして20世紀初頭に人気を二分したマリー・ローランサンとタマラ・ド・レンピッカの物語
(NHKの番組表より)


 前半は、マリー・ローランサンとタマラ・ド・レンピッカという、パステル色の柔らかな絵のローランサンと、アメリカン・コミック的な、モダンではっきりとした絵のレンピッカ。
 母子家庭で育ったローランサンと、ロシアのお嬢様レンピッカ、境遇からすると、描いている世界が反対でおもしろかったです。
 個人的にはローランサンの絵の方が好きですが、自身がマレーネ・ディートリッヒばりの美人であるレンピッカにも惹かれ、さっそく画集を古本屋さんに注文しました。

Tamara De Lempicka(レンピッカの海外サイト)

 ロシア狂いの某フィギュアスケート選手、レンピッカ、好みだろうなあ。以前、ウォーホールの絵が好きだと言っていたし…


 そしてその日のメインである、印象派の女流画家、ベルト・モリゾ。



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ベルギー象徴派展

 ずっと行きたかった『ベルギー象徴派展』、最終日に行くことができました。
 行って本当に良かった。
 印象派と同時代にも関わらず、あちらが陽光ならこちらは月光。沈黙に近い静けさと、オカルティックな雰囲気の漂う美しい闇の世界に魅せられました。

 ずっと会いたかったジャン・デルヴィルの『死せるオルフェウス』に会うことができました。
 画集で見てさえも美しかったけれど、更に美しかった。
 画集で見るよりも緑の色が濃く、オルフェウスの首を乗せた竪琴を飾る小さな赤い宝石(多分ルビーだと思うのですが)が鮮やかで、まるでオルフェウスの血でできた宝石のようでした。
 静かな顔立ちは安らかで穏やかで、美しい夢を見ているようで、きっと死んでしまった愛する妻エウリディケについに会うことができたのだと、胸がいっぱいになりました。

 そしてもう一つこの展覧会でとても嬉しかったのが、クノップフが描いた数枚のブリュージュの絵に出合えたこと。
 水墨画のようにモノトーンで描かれた教会、川、橋は、かつての繁栄を化石にした沈黙の世界で、大好きな幻想小説ローデンバックの小説『死都ブリュージュ』そのままでした。

 夢の風景を1時間だけ、現実として旅行できた、素敵な一時でした。


ジャン・デルヴィル 『死せるオルフェウス』

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