アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

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リンバロストの乙女

 8月3日に書きかけだった日記を見つけ更新。

 ジーン・ポーター著 村岡花子訳『リンバロストの乙女』が復刊されました。
 以前出版されていた角川文庫ではなく、河出文庫からです。
 おそらくドラマ『花子とアン』の影響で、この美しい物語が再販され、とても嬉しく思います。

リンバロストの乙女 上 (河出文庫)リンバロストの乙女 上 (河出文庫)
(2014/08/06)
ジーン ポーター

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リンバロストの乙女 下 (河出文庫)リンバロストの乙女 下 (河出文庫)
(2014/08/06)
ジーン ポーター

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 主人公の少女エルノラは、リンバロストの森のそばにある農家の娘で、生まれる少し前に父を亡くし、母と2人で暮らしていました。
 エルノラは蝶や蛾など昆虫が大好きな少女で、森を駆け回って、いくつかを捕えて、綺麗な標本を作っていました。
2人きりの家屋なのに、なぜか母はエルノラにとても冷たく、憎んでさえいるよう。勉強が好きなので、やっと行かせてくれることになった高校にも、とても粗末な格好で行かなくはなりませんでした。お金はないはずではないのに。
 高校に行ったものの、教科書代も出してもらえず、標本を売って高校に通います。

 村岡花子さんは学生時代に、この物語で出会い(英語の原書)、静岡県の御殿場の森の中で、夏読みふけったそうで、同じ河出書房新社さんより出版された、花子さんのエッセイ集『想像の翼にのって』の中昭和16年のエッセイの中でも語っています。『リンバロスト〜』が『黄色の帝王蛾』(昭和15年 清水暉吉訳)というタイトルで出版されると新聞広告を見て、その物語を読んでいた時の乙女のときめきが懐かしいと語っています。
(『黄色の帝王蛾』の装丁の美しさにびっくりしました。→Link

村岡花子エッセイ集  想像の翼にのって村岡花子エッセイ集 想像の翼にのって
(2014/07/26)
村岡花子

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 花子さんが少女の頃というと1910年代、エッセイを書かれたのが1941年(昭和16年)、長い時を経て1957年『リンバロストの乙女』は出版されました。


リンバロストの乙女
ジーン・ポーター著 『A Girl of the Limberlost』初版本 1909年


リンバロストの乙女
村岡花子訳 『リンバロストの乙女』 1957年 秋元書房


 『リンバロストの乙女』については、亡き作家の氷室冴子さんが、自分が少女の頃読んだ家庭小説について綴られたエッセイ『マイ・ディア』で、愛読書ナンバーワンとして、熱く熱く語れています。
 少女の頃に読んで18年間、年に数回、好きなエピソードや好きな描写を読んでしまうとか。くだけた文章ですが、友達と本の感想を話しているようで楽しい本です。

マイ・ディア―親愛なる物語 (角川文庫)マイ・ディア―親愛なる物語 (角川文庫)
(1990/11)
氷室 冴子

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 『リンバロストの乙女』が復刊されたり、花子さんの人生がドラマ化され、花子さんの翻訳が再ブームになっているのを、氷室先生と一緒に喜びたかったな…


 花子さん訳ではありませんが、私の宝物の1冊、集英社のマーガレット文庫『リンバロストの少女』。挿絵は佐川節子さん、挿絵が少女漫画風味でかわいいのです。

マーガレット文庫『リンバロストの少女』
縦ロールのエルノラ。


マーガレット文庫『リンバロストの少女』
鳥のおばさんと


マーガレット文庫『リンバロストの少女』
帝王蛾の幼虫を、その価値も分からずふみつぶしてしまうお母さん


マーガレット文庫『リンバロストの少女』
フィリップと


マーガレット文庫『リンバロストの少女』
裏表紙は帝王蛾


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テーマ:児童文学・童話・絵本 - ジャンル:小説・文学

「八月の六日間」 北村薫

 北村薫さんの最新作『八月の六日間』を読了。

 
八月の六日間八月の六日間
(2014/05/29)
北村 薫

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 40歳目前にした文芸誌の副編集長を務める女性が、ふとしたきかけから登山が趣味となるり、その登山を綴った短編集。
 北村さんらしい、控えめに芯を持って生きる優しい「わたし」の物語。
 登山の途中で出会った人や自然、下界や過去の出来事、そう大きなことが起こるわけではないけれど、優しく綴られています。

 北村さんの描く「わたし」、「円紫さんとわたし」シリーズや「時と人」シリーズの、不器用ながらまっすぐに生きる女性は、そこまでまっすぐではないけれど、どこか私に似ていて、『八月の六日間』の孤独やささやかな幸せが、自分のことのように感じられました。山の出来事よりも下界の出来事や過去の方に特に。

 十代の頃の家族旅行以来、日本の山に登ったことはないな、とふと登ってみたくなりました。


 そして午前中に本を読み終わり、感想を書きかけたこの日の午後、戦後最大の死傷者を出した、御嶽山の噴火のニュースが流れました。

テーマ:読んだ本 - ジャンル:本・雑誌

フランソワーズ・サガンとジーン・セバーグ

 今日はフランスの作家、フランソワーズ・サガンの10回目の命日です(2004年9月24日没)。

 サガンの代表作といえば、彼女が18歳の時、出版された『悲しみよこんにちは』(1954)。

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(2008/12/20)
フランソワーズ サガン

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 父と二人で暮らす17歳の少女セシルは、幼い頃に母を亡くし、ハンサムでプレイボーイな父レーモンと、優雅で自由な暮らしをしています。夏、亡き母の友人で知的なアンヌが現れ、レーモンはアンヌと婚約します。アンヌはこれまで自由だったセシルの生活に制約を与えるようになり、それに反発したセシルは、無邪気な気持ちで結婚をやめさせようと画策します。

 その4年後、『悲しみよこんにちは』は映画化され、19歳の女優ジーン・セバーグがアンニュイな少女をみごとに演じます。彼女のべりーショートヘアは「セシルカット」として流行しました。

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(2011/02/23)
ジーン・セバーグ、デボラ・カー 他

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 サガンとジーン・セバーグの写真です。

サガンとジーン・セバーグ


サガンとジーン・セバーグ


 映画『悲しみよこんにちは』の監督、オットー・プレミンジャーも一緒に。

サガンとジーン・セバーグ


サガンとジーン・セバーグ
かわいい♪

 オットー・プレミンジャー監督にジーン・セバーグは見出され、17歳の時、『聖女ジャンヌ・ダーク』の主役ジャンヌを演じました。
 セバーグのセシルカットは、男装して戦うジャンヌ役のため短くしたところ、それが彼女のトレードマークとなり、特にこの『悲しみよこんにちは』と、ジャン・リュック・ゴダール監督の『勝手にしやがれ』で、深い印象を残しました。


 サガンとジーン・セバーグ、カラー写真。

サガンとジーン・セバーグ


サガンとジーン・セバーグ


 なんだか『悲しみよこんにちは』のセシルとアンヌのよう…と思ったら、この時、サガンは23歳でした 
 ジーン・セバーグは19歳で年齢的にはそう差はないはずですが、既にマダムな雰囲気…。
 「ブラームスはお好きですか?」と25歳の青年に誘われても、年下の女の子に見えない大人の雰囲気です。

ブラームスはお好き (新潮文庫)ブラームスはお好き (新潮文庫)
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フランソワーズ サガン

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 :※ 『ブラームスはお好き』は、39歳のキャリアウーマンと、25歳の無邪気なジゴロ青年の恋を描いたもう一つのサガンの代表作。サガン”24歳”の時の作品。


 『悲しみよこんにちは』 に18歳当時のサガンの写真が載っていましたが、この時はまだあどけなさが残っていました。

フランソワーズ・サガン


 私は『悲しみよこんにちは』は、映画の存在を知らずに原作を先に読んだので、セシルのイメージは、この写真のサガンでした。
 少年の雰囲気もある、あどけなさと知性の両方を秘め、まっすぐ見つめる少女。セシルであり、サガンでした。


フランソワーズ・サガン


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サンドラ(bisenco)

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