ブロンズの天使7 男爵の肖像 |
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2005-07-29 Fri 20:36
『ブロンズの天使』第3巻が発売になりました。嬉しい!
![]() もうこの作品、プーシキン夫人ナターリアにジョルジュ・ダンテス男爵が絡んできてから、本当におもしろくなりました。夢中です。 思ったとおり、裏表紙の人はジョルジュ・ダンテス、しかもコミックの帯までダンテス(ちょっと笑った)、嬉しかったです。どうせなら、表紙もナターリアとダンテスだったら良かったのに。ずっとナターリアとプーシキンになるのかしら。次巻はナターリアとダンテスがいいなあ。見つめ合って二人の世界というシチュエーションが希望なのですが。1〜3巻のプーシキンとツーショットのナターリアは、カメラ目線というか正面を向いていて、まっすぐにプーシキンを見つめていないから。 コミックが出ると、思い切りネタバレで語れるので嬉しいです。 ナターリアとダンテスの、枯葉舞う湖での再会シーンは、何度読んでも本当に溜息が出ます。2人の目があった瞬間、水鳥が飛び立つのも素敵でした。 ブトゥルリン家の夜会での、かわいい口ゲンカのシーンも好きです。ナターリアがこの家の12歳の少年に、愛の告白をされてしまうのは実話ですが、そこにダンテスを絡ませてきたのは本当に素晴らしいです。「聖母子像のように美しかった」なんて、「美人」とさんざん言われてきたナターリアも、気になる相手から言われると、どうしていいか分からなくなってしまうのでしょうね(感情移入)。 それから、ナターリア絡みではありませんが、オランダ大使ヘッケルンとのシーンで、ダンテスが浴槽から立ち上がるシーンも、とても好きです。 セクシーで耽美で、ヴィスコンティ監督の『家族の肖像』の公爵夫人の愛人役、ヘルムート・バーガーを思い出しました。美しいんですよ。ヘルムート様の背面ヌードも(笑) ![]() オランダ大使ヘッケルン さいとう先生の絵、似てます! そして3巻では、プーシキンがナターリアの手紙の中で、自分がこれまで会った3人のロシア皇帝、パーヴェル1世、アレクサンドル1世、ニコライ1世に対する記述があります。 アレクサンドル1世はナポレオンに勝利した立派な皇帝で、ニコライ1世は『ブロンズの天使』に登場するお馴染みの皇帝ですが、この2人の父パーヴェル1世、これがもうひどい皇帝なのです。プーシキンの手紙の中でも、赤ん坊だったプーシキンが帽子をとって、皇帝に敬意を表しないと難癖をつけて乳母をしかりとばすという、おバカぶりを披露していますが、あまりの無能さに皇帝になってからわずか数年で暗殺された彼が、ロマノフ王朝の悲劇を作り出す法律を作ったのです。 “皇位継承権は男子に限ること” 母である偉大な女帝エカテリーナ2世を憎み、4男6女と子宝に恵まれた彼が作ったこの法律のせいで、最後の皇帝ニコライ2世とアレクサンドラ皇后は4人の健康で利発な女の子に恵まれても男の子をのぞまざるを得なくて、生まれたのが血友病という大病を持ったアレクセイ皇太子でした。 この悲劇は、まだ完結していませんが、HPの「皇女アナスタシア」のページで少しだけ書きました。 長くなってきたので、Flowers9月号の『ブロンズの天使』については、明日以降の日記で書こうと思います。また陶酔する展開でした。 ところで、『ブロンズの天使』3巻でさいとう先生が語られていたダンテスの、「う〜ん」と思ってしまうような肖像画は、こちらかしら? ![]() ジョルジュ・ダンテス男爵 でもこれはまだいい方だと思います。 プーシキン全集に載っていたダンテスの肖像。 ![]() ![]() ![]() 「3(トロイカ)」 「7(セミョルカ)」 「1(トウズ)」 ![]() うううっ!ダンテスに何か恨みでもあるのかしら?プーシキン全集(あるわよねえ。たっぷりと) わざとへんな肖像を撰んだとしか思えません。宮廷の貴婦人たちをとりこにする社交界の花形で、ナターリアやエカテリーナ姉妹が身を焼き尽くすような恋心を抱いたフランス美青年なのに! プーシキンの友人のジュコフスキーさんのほうがハンサムな肖像が載っていました。 ![]() ウィンクはしないけれど“スペードの女王” |
すっかりご無沙汰 |
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2005-07-27 Wed 22:57
また日記が止まっています。
HPの更新が日記代わりとなっています。 現在はスウェーデンの画家カール・ラーションの特集をやっています。 やりはじめると凝ってしまって。 カール・ラーションの絵を見ていると、昔読んだ児童文学をいろいろ思い出してしまいます。 そして今話題の地震(遅いかしら?)、web拍手でご心配かけたようで、私は大丈夫です。というよりも、…実は気付きませんでした。 ちょうど図書館に行くため、自転車に乗っていた時のようで、本当にまったく気付かなかったのです。母や妹も車に乗っていた時で気付かず、一人家に残っていた父だけが大慌てでした。 家に帰って地震を知って、浦島太郎な状態、すごかったんですね(滝汗) でも本も陶器のコレクションも無事。良かった。ヘレンドが割れていたら泣いたわ。 陶器といえば、この日(23日)の午前中、ドレスデン国立美術館展に行ってきたのですが、マイセンの磁器人形や、18世紀日本から送ったという古伊万里の大きな壷4つ、無事なのか心配でしたが、国立西洋美術館、地震用の設備があるようで良かったです。 ドレスデン国立美術館展、絵はそんなにありませんでしたが、楽しかったです。 フェルメールの絵が思ったよりも小さかったけれど、窓ガラスに少女の顔が映って、綺麗でした。大好きなフリードリヒの絵も見られたし、レンブラントが描いたガニメデスの絵もおもしろかったです。詳しくはまた書きたいと思います。 |
英国ロイヤル・バレエ団 「シンデレラ」 |
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2005-07-12 Tue 21:31
9日は英国ロイヤル・バレエ団の『シンデレラ』、10日は『スター・ウォーズ エピソード3』を観てきました。
英国ロイヤル・バレエ団この日が初日、ロンドンのテロの影響を心配していましたが、アジア・ツアーの真っ最中(日本の前は韓国に行っていたらしい)なので、団員に直接の影響はなかったようです。 ただこの日、タイトルロールのシンデレラを演じるはずだったアリーナ・コジョカルが足の怪我で出演できなくなり(彼女がお目当てだったので残念でした)、代わりにダーシー・バッセルが踊りました。 ダーシー・バッセルも好きなバレリーナなので、舞台はとても楽しめました。 好きなダンサーで、DVDやLDも持っているのに、実は彼女の全幕物を見たことがなかったので(ロイヤルバレエ団の全幕物はシルヴィ・ギエムが踊る日を選んでしまうので)、とても新鮮でした。 ダーシー・バッセルは改めて、綺麗な人だと思いました。舞踏会の、白地に輝くビーズ刺繍のきらきらした衣装よりも、グレーのボロを着ている時の方が、その美しさは際立ちました。 そして彼女は演技が上手。舞踏会を夢見たる表情、亡き母を思い涙する表情、2人の姉とのコミカルな掛け合い、どれもとても自然でチャ^ミングでした。 2人の姉の1人を演じるのは芸術監督で偉大なダンサー、アンソニー・ダウエル。もう1人の姉を演じるウェイン・スリープも男性で、この2人の掛け合いがおもしろかったです。 舞踏会で求婚者2人と踊るのですが、片方はハンサム、片方は実はカツラの人という設定で、当然2人ともハンサムな方と踊りたいのだけれど、ハンサムさんはダウエル姉さんがしっかり捕まえてて…。 この4人が踊るのは、ひたすら美しいシンデレラと王子と対象的で、私は姉達の方がむしろ楽しかったです。 姉達の大きすぎる扇子や、巨大なオレンジの使い方も、おもしろかったです。 ダーシー・バッセルのシンデレラは美しくて大好きになったけれど、王子役のデヴィッド・マッカテリは、あまり魅力を感じませんでした。本人のせいではないのだけれど、王子としてはちょっと髪が後退しているのも気になりましたし…(ごめんなさい)。 ロイヤルバレエ団、男性ダンサーが最近、よくないのかしら?ゲストを呼ぶことも、最近あるようですし。 14日は同じロイヤル・バレエ団で、シルヴィ・ギエムが踊る『マノン』を観にいきます。パートナーは、ロイヤル・バレエ団でもっとも美しい男性ダンサー、ジョナサン・コープなのでまた楽しみです。 映画『スター・ウォーズ エピソード3』は、ツッコミ所満載、ヘイデン・クリステンセン美しいで、こちらもとても楽しめました。エピソード1も2は好きではかったけれど、終わりよければすべてよし。 すべてのツッコミはヘイデンの美しさでカバー(笑) でもツッコむ。でも妹と先ほどまで、またツッコミを1時間以上、語り合いました。 相変わらず人間の奥底は描けていないけれど(描き方はそれぞれだですし)、映画を愛する純粋さがあるし、ファンの心を大切にしているののが感じられます。 ヨーダとダースベイダーのボールペンを買ってしまいました。もう一度観にいくかもしれません。 |
愛と幻想のシルフィード |
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2005-07-08 Fri 23:06
池袋ウエストゲートパークの前後ろにそびえたつ東京芸術劇場で、バレエ『愛と幻想のシルフィード』を観てきました。
主役のジェームズ、ウィル・ケンプでした! トリプル・キャストで誰がどの日に踊るか分からなかったので、キャストを観た時は心臓が飛び出しそうなほど嬉しかったです。 そもそも、このバレエを観たかったのは、生の彼を観るという僅かな期待にかけてだったから、本当に嬉しかった。 生のウィル・ケンプ王子は、ものすごく顔立ちの整ったハンサムでした。1人だけ、美貌が浮き上がっていました。 役柄のせいもあるかもしれませんが、かなり表情が豊かでした。大きく目を見開いて驚いたり、笑ったり…、嘆きもだえるシーンは、シャツが半分脱げかけて(シルフィード達が脱がせた)、色っぽかったです。 踊り自体は思ったよりも男性的でした。疲れしらずで、スコットランド風ステップをアヴァンギャルドに踊ってくれました。 その相手役のシルフィードが、葬られた後、生き返って棺を壊して現れた、ポーの『アッシャー家の崩壊』のマデライン姫のごとき不気味さで、真っ白ファンデにパンダのような隈取り、服はボロボロ、髪に蜘蛛の巣にも糸くずにも見えるものがまきついていて、ただ背中に小さな白い翼を持っているというものでした。 おもしろかったのは、舞台が一度もカーテンが降りないこと。 20分間の休憩は、第2幕の森の中の音のように、会場のあちことから、フクロウの鳴き声とか、何かがうごめく音がして不思議な雰囲気でした。 そしてタータンチェック、第一幕のジェームズたちの住む家の壁紙や椅子が赤のタータン・チェックで派手なのですが、やはりお洒落で素敵でした。 そこに集う若者達のファッションも、チェックづくしで、だから白い衣装のシルフは異色(無色?)でした。 第2幕は森の中のシルフィードたちの世界…、夢のような美しさのはずが、ジェームズの恋したシルフと同じく、みな白塗り隈取り、ボロ衣装なので、妖精というよりもゾンビの集団。スリ〜ラ〜! 古典バレエでは、女性ばかりのシルフィードのはずなのに、この舞台は男性シルフもいて、スコットランドキルトのように腰にベルトを巻いた、真っ白なスカートをはいていました。ちょっとトロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団。 よくも悪くも、人には見えないシルフィードが、人間になってほしいというジェームズによって翼を切り取られた瞬間、人のように真っ赤な血を流すのが、恐ろしかったです。ジェームスも殺人者のように血だらけ。 結末は原典の『ラ・シルフィード』と似ていながら、そうではない。 皮肉で、美しいものでした。 もっとも美しい…の誕生。 |
ヘルマン・ヘッセのお誕生日 |
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2005-07-02 Sat 23:30
今日はドイツの作家ヘルマン・ヘッセのお誕生日(1877年7月2日生まれ)でした。
![]() HPのトップページで、こっそりお祝いしました。 12歳の時、『車輪の下』に衝撃を受け、高校生の時、夢中になりました。多くの影響を受けています。 もっとも好きな作品は、『デミアン』です。 鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。卵は世界だ。 この言葉に、どのくらいの影響を受けただろう。 |
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| アレクサンドラ・イザベルの日記 |
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