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アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

ロイヤルドルトン: フィギュリン「ジェーン・エア」「嵐が丘」

 HPを始めた時、本のページを作って、これまで読んだいろんな名作について書きたいと思ったのですが、好きな本ほど思いいれがありすぎてなかなか書けず、就職してしまうと時間が取れず…。
 好きだったことさえ、なんだか思い出に…。

 ロイヤルドルトンのフィギュリンの中に、ブロンテ姉妹の『ジェーン・エア』と『嵐が丘』を見つけて、一気に懐かしさと作品への思いが込み上げてきました。
 少しずつでも、いろいろ好きな本や作家について書いていきたいな。

 まずは『ジェーン・エア』。

ロイヤルドルトン「ジェーン・エア」

 ワンコはジェーンと恋に落ちるロチェスター氏の飼い犬かな。

 『ジェーン・エア』は、1847年にイギリスで出版されたシャーロット・ブロンテの長編小説です。
 10歳の少女ジェーン・エアは早くに両親を亡くし、叔母に引き取られますが、叔母や従兄妹達にいじめられ、ジェーン自身も頑固な所があり、叔母はジェーンを寄宿学校に入れます。
 叔母は教師たちに事前にジェーンの悪口を吹き込んだことから最初はうまくいかないものの、優しい先生にも出会い、親友もできますが、その親友ヘレンを病気で亡くします。
 大人になったジェーンは、貴族の館の家庭教師の職を得ます。ソーンフィールドに広大な屋敷を持つロチエスター卿のお屋敷で、卿が面倒を見ている10歳の娘アデルの教師です。
 ソーンフィールドは美しい土地で、お屋敷の人たちも優しく、教え子のアデルも可愛らしく、ジェーンは安らぎを得ていきます。 ただ邸の中に、幽霊なのか時折聴こえる不気味な笑い声だけがジェーンの不安を煽りました。
 ある日、ジェーンは森で落馬した男性を助けます。それは館の主ロチェスター氏でした。粗野で孤独な影のあるロチェスター氏と聡明なジェーンは次第に惹かれあうようになります。
 ジェーンはロチェスター氏に結婚を申し込まれます。ところがその結婚式の当日、不気味な笑い声の主がついに姿を現し、正体が分かり…。

 様々な出会いと悲しみが訪れますが、物語は希望溢れる終わり方を迎えます。
ジェーン・エアとロチェスター氏

 ロイヤルドルトンはジェーン・エアとロチェスター氏のジョッキ(上写真)なども出しています(笑)
 ジェーンがちょっと作者のシャーロット・ブロンテに似ているかな。

シャーロット・ブロンテ
シャーロット・ブロンテ(1816-1855)



 次に、シャーロット・ブロンテの妹、エミリーが書いた『嵐が丘』から、ヒースクリフごキャシーのフィギュリンです。


ヒースクリフとキャシー


 2人の足元には荒れ野のヒースが咲いています。
 2人の絆を感じさせる…、この物語をお好きな方なら、せつなくなってしまうようなお人形です。

 『嵐が丘』はヒースクリフという主人公の復讐物語、と同時に荒々しい愛の物語でもあります。利己的で周りを顧みない、むき出しで純粋な憎しみと深い愛と絆。

 ヨークシャーの荒れ野に建つ屋敷“嵐が丘”。
 その館の主、アーンショー氏がある日1人の孤児を連れてくる。ジプシーの血も混じっているらしい。
 アーンショー氏には、ヒンドリーという息子とキャサリン(キャシー)という娘がいて、ヒースクリフと名づけられたその子はキャシーと仲良くなり、荒れ野で自然の野生児のように遊んで成長していく。
 アーンショー氏にヒースクリフは息子以上にかわいがられていたものの、氏が亡くなるとヒンドリーはヒースクリフを召使いのように扱うようになる。
 一方成長したキャシーは、リントン家という裕福な一家と知り合い、その上流の生活に憧れを感じるようになる。リントン家の息子エドガーからのプロポーズをキャシーは受け入れるが、一方でヒースクリフとの深い絆も感じていた。けれどヒースクリフはキャシーの婚約を知ると嵐が丘を出て行ってしまう。

 数年後、裕福な紳士となったヒースクリフが嵐が丘へ帰ってくる。
 一見穏やかな紳士にみえたヒースクリフだったが、嵐が丘に乗り込み、妻を亡くして落ち込んでいたヒンドリーを賭け事に誘い込み、まんまと嵐が丘を自分のものにしてしまう。
 そしてキャシーと結婚したエドガーの妹イザベラに近付き、彼女と駆け落ち。失意と怒りをぶつけるキャシーに愛を打ち明ける。キャシーは正気を失っていき、女の子を1人生むと亡くなってしまう。
 ヒースクリフはキャシーが自分を恨んで亡霊になってもいいから、天国になど行かず、自分の元へ戻ってきてほしいと言う。
 そして…。


 『ジェーン・エア』や『嵐が丘』を読むのは、大抵本好きな、昔風に言えば文学少女だと思います。
 物語の登場人物で、感情移入し自分を投影するのは、本が好きで少し頑固だけれど聡明なジェーン・エアのような気がします。
 でもなぜか『嵐が丘』の方により惹かれるという人も多いのです。

 私もどちらも好きだけれど、どちらかを選ぶなら『嵐が丘』…かな。
 あの自然そのものの愛や怒りが恐ろしくも惹かれて。

 『ジェーン・エア』も『嵐が丘』もどちらも何度か映画化されて、そのいくつかは見ていますが、『ジェーン・エア』は物語の省略部分が気になるくらいで、配役にしてもイメージを損なう作品は一つもありませんでした。
 けれど『嵐が丘』の方は、一度も本物のヒースクリフを見つけられなしのです。
 激しすぎる憎しみと愛情をぶつけられても、なおも彼の元に戻ってきたいと思うような。

 『ジェーン・エア』も『嵐が丘』も古い訳で読んだのですが、今ではあまり使わない言葉が逆に新鮮でした。
 “粗野”とか“癇癪持ち”って、今時あまり使わないでしょう。
 ロチェスター氏もヒースクリフも多少の違いはあれ、粗野な所が魅力。
 “粗野で少し癇癪持ちなロチェスター氏”は素敵だけど、“ワイルドで時々キレそうになるミスター・ロチェスター”なんて嫌ですね。
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テーマ:アンティーク - ジャンル:趣味・実用

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