アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

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『去年マリエンバートで』がカラーだったら?

 不可思議な魅力を持つフランス映画『去年マリエンバートで』。
 白黒映画作品。

 舞台となるのは、ある大きなホテル。広大な、バロック風の、宮殿のような豪華な建物。広大で、幾何学的な構成のフランス庭園。無感情無表情な紳士淑女が逗留し、トランプやドミノ等室内ゲームを楽しむ。そして無感情無表情な召使たちが、音もなく作業する。まるで幽霊たちの世界。

 その中に唯一生きている女。1人の男がその女に話しかける。
「去年マリエンバートで会いましたね」と。
 男も女も名前は分からない。
 けれど、この言葉で唯一この場所がマリエンバートという名だと分かる。
 本当にこの男は去年この女と会っていたのか、それとも嘘を言っているのか。





 とても豪華な装飾のホテルのはずなのに、モノウロームの画面が石で固まったような無表情に感じさせます。ずっと流れ続けるバロック風のオルガン曲。紳士淑女たち、召使たち、人は大勢いるはずなのに、たくさんあらう彫像と変わらない無表情。

 この不可思議で、退廃的な映画に、実はカラー写真があることが分かりました。


 ホテル・・・


去年マリエンバートで



去年マリエンバートで



 謎の女。
 デルフィーヌ・セイリグ。

去年マリエンバートで



去年マリエンバートで



去年マリエンバートで



 デルフィーヌ・セイリグがトランプなど並べたりする大きなベッド。そしてカーテン、濃い紫だったんですね。
 twitterで言われていましたが、なんだか娼館のよう。
 白黒で撮るので、わざと濃い色にしたのでしょうけれど。
 太陽の光がそそぐ、明るい黄色の装飾の室内は、あまり幽霊が出そうに見えません。
 どこかこの世の人でないような硬質な美しさのデルフィーヌ・セイリグも血の通った美女なのだと。

 映画全編がカラーになってしまうとイメージが壊れますが、メイキングとして見ると、なかなかおもしろいです。
 そしてアラン・レネ監督のマジックに改めて感動を覚えます。



 おまけで、こちらはやはり白黒映画の名作、フェリーニ監督の『道』のカラーです。

 まずは予告。






 メイキングより。
 ジェルソミーナ、赤毛だったんですね。

道


道


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テーマ:昔の映画 - ジャンル:映画

インペリアル・イースター・エッグ 「王室の卵」

 インペリアルイースターエッグのレプリカ、「鈴蘭」に続き「王室の卵」を購入しました。

 関連記事:インペリアル・イースター・エッグ「鈴蘭」


インペリアル・イースター・エッグ 「王室の卵」


 歴代のロマノフ王朝の皇帝の肖像画がはまったエッグの中に、地球儀が入っている、とても素晴らしいエッグです。
 私は「鈴蘭」と並んでこのエッグが好きです。
 レプリカの方は、歴代の皇帝ではなく、ニコライ2世の家族の肖像画になっていました。
 地球儀も入っていて、ちゃんと日本も描かれていました。


 そしてこちらが本物の「王室の卵」。
 ただただ溜息が出ます。


インペリアル・イースター・エッグ 「王室の卵」



 肖像画は、正面がニコライ2世、左下の女性はエカテリーナ1世、ロシアの最初の女帝です。
 地球儀に少しだけ日本が見えます。

 こんな素晴らしい宝飾を作り上げたファベルジェを尊敬せずにはいられません。

テーマ:インテリア雑貨 - ジャンル:ライフ

ベルサイユのばら 第11巻

 40年ぶりに出版された『ベルサイユのばら』11巻。

ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)ベルサイユのばら 11 (マーガレットコミックス)
(2014/08/25)
池田 理代子

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 続編ではなく、アンドレ、ジェローデル、フェルゼン、アランの4人のエピソードを集めた短編集です。
 様々な思いはありますが、まずはおもしろかった!
 1冊でこれほど濃密な物語がつまった漫画作品は、なかなかないでしょう。

 ただ、絵の変化、表現の変化が気になったのは否めません。
 連載直後に書かれた「黒衣の伯爵夫人」以外の外伝、続編は、登場人物の名前は同じでも、もうベルばらとは別作品の気がします…。

ベルサイユのばら外伝(1)ベルサイユのばら外伝(1)
(2013/10/01)
池田理代子

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ベルサイユのばら外伝(2)ベルサイユのばら外伝(2)
(2013/10/01)
池田理代子

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 外伝、絵が違いすぎて、最初、先生以外の方が描かれたと思いました。


皇帝ナポレオン(1)皇帝ナポレオン(1)
(2014/01/27)
池田理代子

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 続編ともいうべきナポレオンの生涯を描いた『エロイカ』、タイトルが変わって『栄光のナポレオン』、今は『皇帝ナポレオン』のようです。
 アラン、ロザリー、ベルナールが登場します。
 絵も性格も微妙に違った上、悲しい結末で、ナポレオンが栄光を掴む頃からは飽きてしまって、2、3回しか読んでいません。

 11巻の「フェルゼン編」の、マリー・テレーズ王女とフェルゼンが再会し、あまりに王女がアントワネットに似ていて、フェルゼンが涙するシーンは、先に池田先生著『フランス革命の女たち』1でそのエピソードを読み、ベルばらの絵を想像して涙したのですが、絵が変わってしまったので、とても「そっくり」に見えませんでした。

フランス革命の女たち (とんぼの本)フランス革命の女たち (とんぼの本)
(1985/05)
池田 理代子、新潮社 他

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 ちなみにこの『フランス革命の女たち』は、絵画も多く、読みやすく、それぞれ懸命に時代を生きた女性たちを敬意を持って描いた、素晴らしい書籍でした。フランス革命をより詳しく知りたいと思いました。
 こういう作品を読むと、やはり池田先生はやはり素晴らしいと心から思います。

 やはり絵の変化…。
 カラーの色使いも昔と違うんですよね…。
 完全版ということで、旧作にせっかく色を塗っていただいたカラーページも、なんだか違っていました(表紙は昔のカラーです)。

ベルサイユのばら―完全版 (1) (SGコミックス)ベルサイユのばら―完全版 (1) (SGコミックス)
(2005/12/19)
池田 理代子

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 漫画のコマ割りや表現も変わってしまったんですよね。
 突如ギリシャ神話の服装になったり、裸になったり。今まで読んできた『なかよし』等の漫画とは表現が違うので、子ども心に結構衝撃的でした。

 それから、"美人"が、みんな同じに見えてしまうのです。
 アンドレの幼馴染マリー・クリスティーヌ、 『エロイカ』のナポレオンのポーランド妻マリア・ヴァレフスカ、『聖徳太子』の刀自古、『春の雪』の聡子、(池田先生は原作・脚本・構成ですが)『ニーベルンクの指輪』のクリームヒルト、顔も性格もみんな同じタイプなんですよね。

聖徳太子(3)聖徳太子(3)
(2013/11/08)
池田理代子

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 前列、真ん中の女性が刀自古。


ニーベルンクの指輪(4)ニーベルンクの指輪(4)
(2013/11/07)
池田理代子、宮本えりか 他

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 クリームヒルトが表紙。


春の雪春の雪
(2006/02)
三島 由紀夫、池田 理代子 他

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 原作は三島由紀夫のとても美しい長編なのに、レディコミっぽかった…。


 この美人タイプ、みんな唇が赤くて、登場シーンには綿毛かぼた雪のような丸いものが舞っている。唇が赤いのは『おにいさまへ…』の信夫マリ子さんがあまりに印象的だったのでなんだかなあ…。口紅だと分かるけど、塗ってない人もいるので違和感。そしてみんなやたらと、だらだら泣く(それは男性キャラもだけど)。聡明な割には、騙されやすいようで、自分が愛人となっている相手が、権力を狙っている極悪人だと知って真っ青になって「ああ…」と嘆く。

 いろいろ書いていますが、ファンなので、出る作品をほとんど読んでいるのです…。

 ベルばらも最初の頃と最後の方では絵がとても違っていますし、それぞれの性格も少しずつ変化しているのですが、何かが違う。

 肝心のオスカルは絵が変わりすぎて今一つでしたが、父君のジャルジェ将軍は思わぬ活躍で、とても良かったです。フェルゼンとの再会後は、ロシアに行くようですが、エカテリーナ女帝とは会うのでしょうか。
 「アンドレ編」はオスカルの顔立ちは比較的昔に近かったけれど、「ジェローデル編」ではまた崩れている…。ジェローデルのママンは、ベルばらより『エロイカ』や『天の涯まで―ポーランド秘史』に出てきそうな、よそに若い愛人がいるマダム。こういうタイプも『オルフェウスの窓』では魅力的に描かれていたんだけどな。アントニーナとか。
 「アラン編」は一番読み応えがあって、成長したル・ルーの登場には、やはりとても感激しました。二度目の外伝よりも、こちらのル・ルーの方が好きです。オスカルの血を引いているだけあって、とてもきれいになっていた。
 ただ、ロザリーがいちいちストールを抑えているのは、『エロイカ』の時から気になっています。家事の時、邪魔にならないのかな。『ダントン』や『レ・ミゼラブル』等、時代ものを見ても、強風以外に無闇に抑えている女性はいないのですが。

天の涯(はて)まで―ポーランド秘史 (1) (中公文庫―コミック版)天の涯(はて)まで―ポーランド秘史 (1) (中公文庫―コミック版)
(1999/05)
池田 理代子

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 NHKの朝ドラばりに、人物にかなりの脚色が入っていますが、知られざるポーランド史で、良かったと思います。

おにいさまへ…(1)おにいさまへ…(1)
(2013/11/07)
池田理代子

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 ベルばらの次に描かれた作品。なんといっても信夫マリ子さん!NHKで放送されたアニメも良かったです。

オルフェウスの窓(15)オルフェウスの窓(15)
(2014/01/27)
池田理代子

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 池田先生の作品で一番好きです。この2人の寄り添う姿をみるだけで泣けます。ユスーポフ侯爵も素敵だった。


 いろいろ書きましたが、あくまで『ベルサイユのばら』が大好きということで、もちろん11巻も、もう2か月間、何回も読み返しています。
 これからもいくつかエピソードを描かれるそうで、楽しみに待っています。


 それでも…。
 複雑ですが、ファンサイトさんの方が、今やかつてのベルばらの世界を保っているような気がします。
 リンクフリーとのことなので、 Mon Coeur
 昔のままのオスカル、アンドレ、アランもジェローデルもいました。原作に敬意を持たれていて、愛情があって、とても素敵なのです。
 

テーマ:少女マンガ - ジャンル:本・雑誌

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プロフィール

サンドラ(bisenco)

  • Author:サンドラ(bisenco)
  • HP『子どものための美しい庭』の管理人をしています。
    HP: http://marieantoinette.himegimi.jp/
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