アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

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ベルリン国立バレエ団  『ラ・バヤデール』

ベルリン国立バレエの『ラ・バヤデール』を観てきました。
ウラジーミル・マラーホフとディアナ・ヴィシニョーワの組み合わせ、そしてマラーホフは自身の初めての振付・演出作という、話題のつきない作品です。
ストーリーは完全にネタバレで書きます。

インドが舞台のこの作品、とても綺麗でした。
一番のお目当て、10年以上恋し続けているマラーホフ王子は、ちょっとお疲れなのかな?ジャンプに元気がないようでしたが(珍しく着地に音がしました)、でも踊りは美しかったし、演技は本当に素晴らしかったです。
舞台は、まるでカイ・ニールセンの絵のよう。どこか退廃の香りがします。
マラーホフ演じるソロルは勇敢で気高い戦士という設定なのですが、マラーホフが演じると戦士というよりも、高貴な騎士という気がします。
美しいバヤデール(寺院の巫女で舞姫)のニキヤと密かな恋に落ちながら、ラジャの娘ガムザッティと婚約してしまうソロル。迷っている割には、かなり楽しそうにガムザッティと踊ります。こらこら、偉い人に言われたり、時代のせいにしたりせず、最後には自分の心に従わないとだめじゃない!(映画『キングダム・オブ・ヘブン』より)
ヴィシニョーワのニキヤは、美しくも強固な意志をもった女性をしっかりと演じきり、踊りは絶品でした。最初に登場したシーンで、ヴェールをとった瞬間の美しさは、溜息をつきました。彼女だけ、額に赤いビンディをつけていて、時にそれが血のようにも見えました。大僧正の心を捉え、ガムザッティに殺意まで抱かせるのも納得です。

ニキヤが見事な舞の後(威厳と悲しみ漂う素晴らしい踊りでした)、ガムザッティが仕掛けた毒蛇に噛まれ、ニキヤはガムザッティが犯人だと指差すのに、ソロルはそのガムザッティと手を取り合い去ってしまう(なんて男だ…。でもそんなとんでもない男が絵になるのです)。
大僧正が差し出す解毒剤も使わなかったニキヤはそのまま死んでしまいます。

後悔にうちひしがれたソロルが、阿片で苦しみを紛らわせていると(このシーンで男性ダンサーたちが青のスカートのような衣装を着て踊っているのが、両性具有な雰囲気で色っぽかったです)、ニキヤの幻影が現れ、一緒に踊ります。
マラーホフの死の世界をさ迷う時の悲愴な表情は、素晴らしかったです。
おもしろいなと思ったのは、バヤデールたちが踊る場面が、比較的明るかったこと。背景はアルプスのような白い山並み。原始的な美しさでした。

この舞台で、もっともおもしろかったのは、バレエ団によってはカットされることもある第4幕、ソロルとガムザッティの結婚式です。
まさか、こんなにドラマチックに描くとは思いもよりませんでした。ソロルの幻影か、結婚式の最中に何度もニキヤが現れては、ソロルの手を取り踊ります。
必死でソロルに自分を見るように促すガムザッティ。ニキヤとガムザッティと両方の手を取って踊るパ・ド・トロワは、綺麗でした。ベアトリス・クノップのガムザッティも意思の強い、素敵な女性。さすがにヴィシニョーワのニキヤにはかすんでしまいますが。
婚礼の白い布が赤く染まってしまい(染まったのかはよく確認できませんでしたが)、ガムザッティが動揺する演出も、見事でした。
無理矢理、ソロルとガムザッティが結婚した瞬間の寺院崩壊が劇的で、光の演出でスローモーションのように崩れて、誰もいなくなってしまいます。
精霊のように現れるニキヤ、長い白い布(婚礼の象徴)を静かに持ち登っていくと、その布の先を持ったソロルが崩壊した寺院の下から現れます。
この舞台は何度か観ましたが、死の世界とはいえ、2人が結ばれて良かったと思ったのは、初めてでした。


*** COMMENT ***

サンドラさん、バヤデール楽しまれたようで何よりです。
私の「初バヤ」は28日です。早く見たい!ワクワクドキドキしています。
また「リング」も始まりますね、皆さんの感想が楽しみです。

素敵でした!

ママンさん、こんばんは。コメントをありがとうございます!
バヤデール、とても素敵でした!
ママンさんも、悲劇的で美しいソロルを楽しんでくださいね。

リングは、ベジャール作品を生で観るのは久しぶりで、とても楽しみです。

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