アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

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ノーサンガー・アベイ

 いろいろ本は読んでいるのだけれど、きちんとした感想どころかメモもしていない。
 というわけでメモ程度になるかもしれないけれど、まずは『ノーサンガー・アベイ』。

ノーサンガー・アベイノーサンガー・アベイ
(1997/10)
ジェーン オースティン

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 英国の女流作家ジェイン・オースティンの初期の作品。
 映画『ジェイン・オースティンの読書会』がすっかり気に入ってしまって読んでみました。
 その前にオースティンの翻訳本は、直訳なのか日本語としてとても読みにくいものが多いので(ある程度意訳してもいいから日本語として意味が通じるようにしてほしい)、買うときには同じタイトルのものがあったら最初の数ページを読み比べてから購入をお勧めします。『エマ』はロマンティック・コメディ的内容なのに、中公文庫版は眠くなりました(ごめんなさい)。オースティンはもちろんのこと、翻訳本はたいてい新訳の方がいいです。『エマ』のお勧めはこちらです。 前置きが長くなりましたが、この『ノーサンガー・アベイ』は1997年に訳された新訳で読みやすかったです。
 映画『ジェイン・オースティンの読書会』で読書会に参加した唯一の男性グリッグ(オースティンよりも会の参加者ジョスリンと親しくなりたかった)が「一番短いから僕が読むのはこれにしよう!」と選んだ作品。オースティン作品にしては短いです。

 19世紀初頭の英国、ヒロインのキャサリン(中流の真ん中よりちょっと上くらいの出身)は10人兄弟の四番目の女の子で長女。
 特別美人ではないけれど、特に頭がいいわけではないけれど、人を疑わない、ちょっと夢見がちな女の子。田舎育ちの彼女が良家の人々が集まる社交場で温泉保養地のバースに、家族と離れて初めてやってくることから始まります。
 初めて心ときめく人ティルニー氏、初めての親友イザベラとの出会い。ティルニー氏(キャサリンより良い家柄の出身)と少しでも親しくなりたくて、その妹エリナーと親しくなろうとするのですが、親友イザベラとその兄のジョン(キャサリンに好意)がそろって勘違いな言動で邪魔をするする…

 幸運なことにティルニー氏のお父さんティルニー将軍はキャサリンを気に入ったようで、娘と仲良くしてくださいと自分の屋敷ノーサンガー・アベイに招待してくれる。
 道中は憧れのティルニー氏と一緒の馬車。キャサリンはゴシックロマン小説を読むのがすきなのですが、ティルニー氏も読んでいることを嬉しく思います。
 ノーサンガー・アベイ(僧院)は、もともと古い僧院を改装した屋敷。ティルニー氏は真面目な好青年なのですがお茶目さんなのか「家は実はいろいろ怪異なことがあるんですよ」と、秘密の地下道がとか、拷問器具のある部屋があるとか、キャサリンを脅す脅す。キャサリンも「嘘でしょう?」と言いつつゴシックロマンの愛読者。つい想像をめぐらせて、ちょっと冷たいところがあるティルニー氏の父の将軍が、今は亡き妻を実は殺したのではと思い込み、締め切った夫人の部屋を探そうとします。

 オースティンの代表作『高慢と偏見』ほどは心に残りませんでしたが、脇役にいたるまで人物が魅力的。主人公の幸せを祈りつつ、勘違いさんやどうしようもない人の描き方がうまくて、「お前がそれを言うかあ」などといろいろツッコミ。この場合はキャサリンの親友のイザベラとその兄のジョンのソープ兄妹ですが、この二人のせいでキャサリンの家はすったもんだがあるのですが、キャサリンの両親がいい人で、大騒ぎしたり、喧嘩したりしないで、子どもたちの不幸も幸福も穏やかに優しく受け入れてくれるのが素敵です。
 
 読後感は爽やか。ハッピーエンドです。
 『ジェイン・オースティンの読書会』ではオースティンの6冊の本が出てきますが、映画を見た時点で、4冊は読んだり映画を見たりしていましたが2冊『ノーサンガー・アベイ』と『マンスフィールド・パーク』は未読。『ジェイン~』のグリッグではないけれど短いからと先に『ノーサンガー・アベイ』を読みましたが『マンスフィールド・パーク』も買ってきたので近いうちに読みます。 

 
マンスフィールド・パークマンスフィールド・パーク
(1998/10)
ジェーン オースティン

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 『マンスフィールド・パーク』は大学の時、集英社版を読みかけて訳が読みづらくて挫折。上記『マンスフィールド~』は新訳で読みやすそうなので楽しみです。

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