アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

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宮廷画家ゴヤは見た

 『宮廷画家ゴヤは見た』を見てきました。
 監督は『アマデウス』のミロス・フォアマンです。
 連休中はいろいろ出かけるので、とりあえず簡単に。

 ゴヤのプラド美術館にある二枚の「マハ」(これこれ)が一番有名でしょうか。
 映画が終わった後、Wikimediaでいろいろ絵画を見てみましたが、華やかでリアルな肖像画(人物が美しくない)を描く一方、不気味な時代を映した絵画の数々に驚きました。
 Wikimedia Commons Image Database

 映画を見た時はそれほどではなかったのに、改めてゴヤの絵の数々を見るとぞくぞくする…

 教会と宮廷が、ナポレオンの進軍によって、人物が がらっと変わって、それぞれの醜さ、滑稽さが暴かれていきます。
 18世紀末から19世紀初頭、教会と宮廷、それに軍隊など、衣装も舞台も華麗な一方、腐臭や血の匂いが漂ってくる。

 ナタリー・ポートマンが、よく引き受けたなと思う“汚れ役”(本当に汚れています)。
 しかも可憐なお人形のような少女を、汚してぼろぼろにしていくのは“教会”。

 拷問で教会に都合のいい供述を引き出す「異端審問」。神を信じていて、真実を語れば、痛みなど平気…などということは、当然ながらどんな“人間”でも平気なはずはなく、悲しく滑稽で、お金にまみれていくのがまた悲しく滑稽。

 ゴヤの絵と同様、自分の好みとしては大好きとや言えないけれど、妙に心に残る傑作でした。
 時代は重なっていたマリー・アントワネットとフランス革命、ゴヤが描いていたらどうだったのだろう?
 華麗に着飾りながらも醜い(けれど絵としては傑作)。情熱と嘲笑、グロテスクさと滑稽さを交えた革命。血を流しながら死んでいく姿。
 美しい肖像だけが残ったのは幸せなのかもしれない。
 ただナタリー演じるイネスもまた、ゴヤの絵の中では、肖像として、天使として、美しいまま残った唯一の人物でもあったのです。

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