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アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

読んだ本

ガリレオの苦悩ガリレオの苦悩
(2008/10/23)
東野 圭吾

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 ガリレオシリーズの最新短編集。
 今回はそんなに時間がかからず図書館で借りられて嬉しい。
 犯罪の不可解な現象を天才物理学者湯川が科学的に解いていくこのシリーズ、お気軽にさくさく読めます。学生で理数系離れが多くなっている中、こういう小説は貴重だし、エンターテイメント性ははあるし、主人公は魅力的で、貴重だと思います。
 いつも思うのですが、ここで使われたトリック、実用性があったら本当に怖い。真似する人、いないよね~。
 ドラマのオリジナルキャラだった女性刑事内海薫も本書で登場。ドラマとはちょっと違うキャラのような…。しかし事情聴取している時にその人がつけている指輪を見て「ティファニーの新作。一般の女性が気軽に買えるものではないし、恋人がいるのでしょう」って…。さすが女性刑事という描かれ方ですが、うーん、カルティエではなくティファニーなのね…。東野さんは男性キャラは魅力的なのに、女性キャラはどうしていかにも男性が書いた女性なんだろう。
 もう一つの最新刊『聖女の救済』も借りられたので読むのが楽しみです。


十八の夏十八の夏
(2002/08)
光原 百合

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 光原さんは『時計を忘れて森へいこう』という、タイトルの通りの癒し系ミステリーが良かったのですが、この短編集も爽やかで良かったです。昔の村山由佳さんと少し似ているかな。『時計を忘れて~』は北村薫さんや加納朋子さんを思わせましたが。
 本作は2003年版の「このミステリーがすごい!」で6位になっていますが、4作品のうちミステリーらしいのは最後の一作品だけのような気がします。桜、金木犀、ヘリオトロープ、夾竹桃、花をテーマにした優しさある作品。
 二番目の『ささやかな奇跡』が一番好きです。金木犀やラヴェンダーって、小さな男の子にとっては“トイレの匂い”なんだなあ。芳香剤。ネタバレですが、実はこれが分かることが奇跡。
 思ったのですが、この本に登場する女性は、指輪をしているかしていないかは気付いても、ティファニーの新作なんて分かる人は多分いないと思います(批判しているのではないです!)。最後の『イノセント・デイズ』に出てくる家族がみんな死んで自暴自棄な生活を送る美少女史香はちょっと男性も好んで描きそうな女性ですが。
 共通するのは、どこかの家で咲いている珍しくない花が、本当にささやかな幸せや奇跡を呼ぶこと。命を、心を持っていることの幸せを優しく伝えてくれる美しい物語。
 ある花が満開に咲いているお宅で、なぜか特別に大事そうに生けてある同じ花、同じ花でも意味が違う。大切な人にもらった花だから。思い出の花だから。死と生きる意味を教えてくれた花だから。

 東野さんと光原さんの両作品、みごとに男性なら女性ならではの作品です。
 世界に男性と女性、両方いるのはいいなと改めて思ってしまいます。


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