アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

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ロイヤルドルトン: フィギュリン レディ・ジェーン・グレイ

 ロイヤルドルトンのフィギュリン、チューダー王朝コレクションの一つ、レディ・ジェーン・グレイです。
 関連記事:ロイヤルドルトン: フィギュリン ヘンリー8世と6人の妻たち

 レディ・ジェーン・グレイ(Lady Jane Grey、1537年10月12日? - 1554年2月12日)

ロイヤルドルトン「レディ・ジェーン・グレイ」

 日本ではあまり知られていませんが、チューダー王朝の4番目の王、イングランドで最初に女王として即位した方です。ただし在位は9日間だけ。クーデターで失脚し、16歳の若さで処刑されました。在位があまりに短いため、歴代君主に数えない学者もいるどうです。
 私はこのジェーン・グレイがチューダー王朝の中で、エリザベス1世と並んで、もっとも好きなのです。

ロイヤルドルトン「レディ・ジェーン・グレイ」

 このフィギュリンでも、手に本を持ち、足元にも数冊の本が置かれていますが、彼女はとても聡明な少女でした。ギリシャ語が堪能で、ラテン語で聖書を読む才女でありながら、とても綺麗な少女で、宮廷でも目立つ存在でした。
 女王となるジェーンですが、王の直径ではなく、チューダー王朝二代国王ヘンリー8世の妹の孫、つまり初代国王ヘンリー7世の曾孫でした。
 王子を得るため結婚を繰り返したヘンリー8世が亡くなると、ヘンリーと3番目の妃ジェーン・シーモアとの間に生まれた唯一の息子、エドワード6世(1537-1553)が9歳で即位しました。エドワードはジェーンと同い年で仲も良かったのですが、虚弱で15歳の若さで病気で亡くなります。
 エドワードには母の違う2人の姉、メアリー(後のメアリー1世)とエリザベス(後のエリザベス1世)がいて、ヘンリー8世が1543年に制定した法律では、彼女達がエドワードに次ぐ王位継承者でした。
 しかし、その頃の宮廷で実権を握っていたのはノーサンバランド公ジョン・ダドリーが画策します。王が亡くなる一月ほど前に自分の六男ギルフォード・ダドリーとジェーンを結婚させると、ジェーンを後継として指名する遺言を死の床にあるエドワードを説得したのです。もっとも王位に近い、エドワードの姉メアリーはカトリック教徒で、エドワードは熱烈なプロテスタントでした。そのことからエドワードはジェーンが次の王位に付くことを了承し、亡くなりました。
 その4日後、ジョン・ダドリーがジェーン・グレイが女王となると宣言します。ジェーン15歳。突然結婚させられ、今度は突然女王に。その時彼女は「ああ、神様…」と言うと、気を失ったと伝えられます。

ロイヤルドルトン「レディ・ジェーン・グレイ」
ロイヤルドルトン プレート「レディ・ジェーン・グレイ」
 
 ジェーンは戴冠式に備えるためロンドン塔に入りました。
 けれどダドリー一派の目論見を危険視した政府は、急遽王女メアリーをロンドンへ呼び戻し、民衆の熱烈な支持を受けながらメアリーは法に基づく正統の女王としてロンドンに帰還し、メアリー1世として女王となりました。
 首謀者ジョン・ダドリーは処刑されますが、利用されただけのジェーンの処刑にはメアリーも迷います。ジェーンはメアリーにとって、母方の従妹でもありました。
 けれど、ジェーンを王位に即けることを要求したワイアットの乱が起こります。そしてその頃、メアリー女王はスペイン王子フェリペと婚約中でした。カトリックであるスペイン王家はプロテスタントのジェーンを処刑するよう、婚約解消をちらつかせながらメアリーに迫ります。
 メアリーはジェーンに、カトリックに改宗することを条件に、処刑ではなく終身刑にすると告げます。けれどジェーンの夫、ギルフォードの方は処刑でした。
 ジェーンは改宗を断り、処刑を選びます。そして夫と共にジェーンは斬首刑となりました。ジェーンは16歳でした。

<後ほど続きを書きます>
 ジェーン・グレイ姫はマーク・トウェイン児童文学『王子と乞食』(1881)に登場したり、政略結婚ながら心から愛し合った夫ギルフォード(美青年)とのことなど、なかなか素敵なエピドードがあるのです。


映画『レディ・ジェーン 愛と運命のふたり』より 戴冠式のシーン



テーマ:ドール - ジャンル:趣味・実用

*** COMMENT ***

ジェーン・グレイの思い出

サンドラ様

初めまして。
随分前からこちらのサイトを時々訪問させていただいていました。
いつも素敵な美しい記事を挙げておられて、楽しませていただいております。

さて、このジェーン・グレイについては私はとても思い入れがあって、「これは!」と思い、ついコメントを書きたくなりました。というのも私が小学6年生の時、学校の図書館に『ロンドン塔』という本がありました。夏目漱石の『倫敦塔』ではありません。まさにその本の内容はこのジェーン・グレイの生涯を綴ったものだったのです!

私が世界史に興味を持ったのは言うまでもなく小学5年の時に読んだ『ベルサイユのばら』からなのですが(苦笑)、小説で世界史に触れたのはこの『ロンドン塔』が初めてで、これが自分の世界史好きの道を決定づけたと思っています。

この本はその後全く見つけることができず、誰の著作だったのかとかもわからないのですが、主人公がジェーン・グレイで、その人物像にいたく感動し、涙したことを今でも忘れません。

ヘレナ・ボナム・カーターが「レディ・ジェーン」という映画に出演していたと思いますが、その時「あっ、あのジェーンか??」ってすぐに思いました。

こんなふうにロイヤル・ドルトンのフィギュリンになって、今でも英国で語り継がれている女性なんですね。本当に素敵なフィギュリンですね。ご紹介いただき、ありがとうございます。

Re: ジェーン・グレイの思い出

マトリョーシカ様
はじめまして!
マトリョーシカ様のジェーン・グレイの思い出、私とかぶっていてびっくりしました。
漱石訳ではない『ロンドン塔』は、偕成社の少年少女世界の名作の『ロンドン塔』(エーンズワース作 高木彬光訳)でしょうか。ジェーンの幼馴染のギルバート・ポットという男の子と妹のシセリが出てきて、何度かジェーンをロンドン塔から助け出そうとする。
もしそうでしたら、古本屋さんで購入して持っています。

それからヘレナ・ボナム・カーター主演の『レディ・ジェーン 愛と運命のふたり』はずいぶん以前、wowowoで放送されたのを見ました。
ジェーンの夫ギルフォード役のケーリー・エルウィズがとても美少年で、最近YouTubeで映像を見つけたので、こちらに戴冠式のシーンをリンクしようと思っています。

また続きを書きますので、またぜひいらしてくださいね。

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