アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

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ロイヤルドルトン: フィギュリン「テス」

 ロイヤルドルトンの「Literary Heroines」という文芸作のヒロインシリーズから、「ダーバヴィル家のテス」です。
 前回、書いた「ジェーン・エア」と同じシリーズです。
 関連記事:ロイヤルドルトン: フィギュリン「ジェーン・エア」「嵐が丘」


ダーバヴィル家のテス
ロイヤルドルトン フィギュリン「ダーバヴィル家のテス」


 『ダーバヴィル家のテス』は、英国の作家トマス・ハーディの小説で、ヒロインの名前でもあります。
 この作品は小説よりも、映画化されたロマン・ポランスキー監督、ナスターシャ・キンスキー主演の『テス』で、いつか語りたいと思っていました。…が、思い入れがありすぎてなかなか語れず…。

 ロイヤルドルトンのフィギュリンの「テス」も美人さんですが、映画『テス』で、テスを演じたナスターシャ・キンスキーが奇跡のように美しかったのです。

ナスターシャ・キンスキー「テス」

 『ダーバヴィル家のテス』は女主人公テスが、その美しさと、もはやなんの意味もない古い名家の名前と、彼女を取り巻く男たちの愚かさゆえに破滅していく物語です。

 貧しい農民ジョン・ダービフィールドは、ある日牧師から自分が古い名家ダーバヴィル家の子孫だと教えられます。それを聞いた妻は、村の向こうの大金持ちダーバヴィル家と家は親戚じゃないか、親戚付き合いをしようと言っておいでと、娘テスを送り出します。
 ばかばかしいと思いながら仕方なくダーバヴィル家へと赴くテス。実は現在のダーバヴィル家は古い名家の名前を勝手にもらっただけの偽者で、テスの一家とは何の関係もなかったのです。
 けれどダーバヴィル家でテスはその家の息子アレクに気に入られ働くようになりますが、人を疑うことを知らなかったテスは、アレクに手をつけられ、失意のうちに家に戻り私生児を生みます。
 子どもはまもなく死に、悲しみながらもテスは、別な土地へ働きに出ます。
 そこでテスは心優しいエンジェル・クレアという牧師と出会い、お互いに好意を寄せ合うようになり、結婚を申し込まれます。
 テスは何度か過去を打ち明けようとしますが行き違いで、結婚初夜、ようやく告げると、夫エンジェルはテスをなじり、彼女を捨てるようにブラジルへ旅立ってしまうのです。
 失望したテスが実家に戻ると、家は父が亡くなり、母と幼い弟妹は貧窮のどん底でした。そこへ手を差し伸べたのが諸悪の根源、ダーバヴィル家のアレクで、テスは彼の愛人となることで家族を救ったのです。
 そんな中、夫エンジェルが何も知らないまま、テスに許しを求めて帰ってきます。
 「何もかも遅すぎた」とテスに告げられ、去っていくエンジェル。
 ところがその夜、エンジェルの元にテスがやってきます。
 アレクを殺したと。
 そして2人は逃亡し…。


 映画『テス』から、テスとアレクの出会いのシーン。
 とても印象に残る大好きなシーンです。



 アレクからイチゴを食べさせてもらうナスターシャのテスが、清楚ながらなんとも色っぽいのです。
 悪魔も天使(エンジェル)も惑わしてしまう美しさです。


 女性としては蔑まれる金持ちの愛人で私生児を生んだ女性、そして人間としてもついには人殺しまでしてしまう罪人。
 でも、この『ダーバヴィル家のテス』には“a pure woman(清純な女性)”という副題がついています。
 偽りに生きず、自分に正直すぎた故の悲劇の女性でした。

 そうそう、バラに「ダーバヴィル家のテス」という赤いバラがあります。
 テス オブ ザ ダーバーヴィルズ
 悲しく散ったテスのかわりに美しく咲き続けますように。

テーマ:アンティーク - ジャンル:趣味・実用

*** COMMENT ***

「フランダースの犬」並みの救いのない話ですよね

サンドラ様

すみません、連投で。
こんなフィギュリンを紹介されていたとは知らず、今見ました。
『テス』・・・あまりにも救いがない悲しいお話・・・
これでもか、これでもかと言わんばかりにテスに不幸が襲いかかって、これって『フランダースの犬』のネロ?って思ってしまったほどです。
本当にテス、かわいそうすぎる悲しい女性ですよね・・・(ToT)

マトリョーシカ

Re: 「フランダースの犬」並みの救いのない話ですよね

コメントありがとうございます!
本当に『テス』って救いがないですね。
あるとしたら、タイミングが悪かったり、間違った方向とはいえ、深く愛されたことでしょうか。
生涯誰からも愛されないし、愛したこともなかったという人生もありますし。

たくましさ、ずうずうしさ、駆け引きのない、清らかな人故の悲劇ですね。
トマス・ハーディは『テス』と『日陰者ジュード』しか読んだことがないのですが、どちらも本当に救いようがなかったです…。

『フランダースの犬』もそうですが、ほんの少し時間がずれていれば、運もあったのにと思います。

『フランダースの犬』はベルギーを舞台にイギリスの女流作家が書いたんですよね。
今年ベルギー旅行でアントワープに行ったら、現地では『フランダースの犬』は評判が悪くて(この物語は日本人だけに人気があるそうです)、その理由はベルギー人は幼児にあんな重労働をさせたりしないし、孤児にあんなひどいことはしないそうです(笑)

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