アレクサンドラ・イザベルの日記

アンティーク、バラ、陶器の人形、綺麗な絵本、ヨーロッパ映画、バレエなど、好きなものを綴っています。

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読書メモ: 梨木 香歩 「雪と珊瑚と」

 児童文学も書かれる梨木香歩さんの、心優しい物語です。

雪と珊瑚と雪と珊瑚と
(2012/04/28)
梨木 香歩

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 21歳の珊瑚は、離婚し、1歳にもならない赤ちゃんの娘、雪をかかえるシングルマザー。仕事をするため、雪を預かってくれる所を探すも、どこも満杯。そんな時、赤ちゃんを預かるという看板を出した家を見つけます。
 広告をだしていたのはイタリアで修道女をしていたというくらら。あたたかな人柄に安心し、珊瑚は雪を預けます。
 出産前に働いていたパン屋に復職してものの、店長の都合でパン屋は間もなく閉店します。そのわずかな間、卵がだめなアレルギーの少年と出会い、アレルギー体質の人でも食べられるカフェを作りたいと考えます。
 くららさんの甥が有機差倍農家をやっていたつながりもあり、小さいながらカフェはオープンします。
 そのお店の名前が“雪と珊瑚”です。

 珊瑚は子どもの時に、やはりシングルマザーだった母に放置され、給食以外食べられなかったりと(善意の人に救われますが)、繰り返すことなく、娘の雪を周囲の優しい人たちと共に、愛し、育てます。
 雪が少しずつ覚えていく言葉が、小さな幸せで、泣けてきます。
 
 悪い人がほとんど出ず、強いて言えば、珊瑚の母(それも過去に何かありそう)、珊瑚がパン屋で働いていた時の意地悪なアルバイトの人(わざわざ「あなたが嫌いです」と手紙を出してくる)くらいです。
珊瑚の母のような人、私がまだ小学校に入る前、ご近所にいました…(私も小さすぎてよく分からなかったけれど)。
 何かと絡む意地悪なアルバイトの人も、、私の職場にパートさんでいたなあ…と、思い出したり(そう遠くない目)。
 悪い方の人に限ってリアルですね(苦笑)

 なら善意の人は?
 いなさそうで、いるんですよ。
 くららさん達のような人ではないけれど、様々な形で。

 奇跡の物語ではなく、人の優しさの物語。


 この物語で思い出した素敵な本。

ささらさや (幻冬舎文庫)ささらさや (幻冬舎文庫)
(2004/04)
加納 朋子

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 梨木香歩さんがお好きな方は、加納朋子さんの本も、既にお好きでしょうか。
 小さな赤ちゃんを抱えて、ご主人を亡くしたばかりの女性を見守る、優しさの物語です。
 映画『ゴースト』を思い出させます。


食堂かたつむり食堂かたつむり
(2008/01/10)
小川 糸

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 恋人に去られ、だらしない母親。食堂を作る物語。
 もっととぼけた味わいもありますが『雪と珊瑚と』に共通する物語。
 1日1食しか作らず、様々なお客さんが来て幸せな気持ちになる。
 デンマーク映画『バベットの晩餐会』の雰囲気もあり(こちらは人生に一度だけ)、私の大好きな1冊です。

バベットの晩餐会 HDニューマスター  [DVD]バベットの晩餐会 HDニューマスター [DVD]
(2011/11/26)
ステファーヌ・オードラン、ジャン=フィリップ・ラフォン 他

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テーマ:読書メモ - ジャンル:本・雑誌

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    mail: sandra_w24@hotmail.com

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